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2022.09.24

【注文住宅】完成見学会とは?メリットやモデルハウスとの違いも解説

注文住宅完成見学会のコラムのサムネイル画像

「注文住宅の間取り図・写真を見たけれど、実際にどんな家なんだろう?」「ルームツアー動画を見ても、いまいちイメージが湧かない……。」家づくりのために情報収集をしている時、そう感じたことはありませんか? 一人暮らし用の物件ならまだしも 一戸建てともなると、間取り図や画像・映像だけでは、住んでいる姿を想像するのって難しいですよね。

そんな疑問を払拭出来るのが、完成見学会です! 今回は、完成見学会とモデルハウスとの違いから、完成見学会のメリットもご紹介。あわせて、完成見学会で聞いておきたいポイント・チェックすべき部分を、あますことなく解説致します!

1.モデルハウスと完成見学会の違いとは?

■モデルハウス

注文住宅モデルハウスの写真

モデルハウスとは、ハウスメーカーが見学用に建築した一戸建てを指します。総合住宅展示場と呼ばれる、ハウスメーカー各社のモデルハウスが集まる場所で見学したり、分譲地(ぶんじょうち)の中にモデルハウスが建っているケースも!

注文住宅のモデルハウス内観及び外観の写真

近年注目を集める平屋、吹き抜けなどを備えた開放感たっぷりな家、家事動線を意識した間取りの家、地下室付きの家など……。ハウスメーカーそれぞれが、多様なコンセプトのモデルハウスを展開しています。複数のモデルハウスを見学すると、ハウスメーカーごとのメリットや特色を比較検討出来るでしょう。

■完成見学会

完成見学会開催中の写真

完成見学会とは、実際にオーダーされた注文住宅を見学出来るイベントです。オープンハウスとも呼ばれ、引渡し前の家具・家電が無い状態で、ハウスメーカーのスタッフが立ち合いのもと開催されます。

完成見学会に参加する家族の画像

モデルハウス見学と完成見学会、両方に赴いても良いですし、優先順位もありません。しかし、いつでも行けるモデルハウス見学とは違い完成見学会は開催時期を絞って催されるイベント。完成した注文住宅を視察可能なチャンスは限られるため、家づくりの参考として足を運ぶに越したことはないでしょう!

2.完成見学会に行くメリット

■家づくりの具体的なヒントになる

完成見学愛に参加して不安そうな家族の画像

モデルハウス見学は、ハウスメーカーごとの長所を知るには持って来いですが、家の広さやデザイン・予算感などは参考になりにくいもの。

モデルハウスの広さやデザインや家族構成の画像

完成見学会で見る家は、土地や環境・家族構成やライフスタイルに合わせた、持ち主がいるオーダーメイドのもの。注文住宅のオーナーさんが考え抜いたアイデアが詰まり、予算も考慮した上で建築されています。リアルな家づくりを詳しく知ることが出来るのは、完成見学会の大きなメリットと言えるでしょう。

■暮らした時のイメージが湧きやすい

完成見学会で生活イメージが沸くイメージ

注文住宅で一緒に暮らす家族を考えた、間取りに部屋数・部屋の広さ。吹き抜けの日当たり具合や開放感、注文住宅全体の風通し。それぞれの住宅設備に、壁や床の質感。注文住宅のオーナーさんが、こだわりぬいたポイントなど……。完成見学会では、ご自身のライフスタイルや家族構成と重ね合わせながら、現実的な家づくりを体感出来ます。

■見て聞いて質問出来る

完成見学会では質問や感想をヒアリングできる

家づくりにおいて思い入れのあるポイント、悩んだ・時間をかけたポイント、予算配分の工夫など……。仕上がった注文住宅を目にしながら、質問や感想のヒアリングが出来るのは、完成見学会でしか得られないメリットだと言えます。

スマートフォンで完成見学会を調べている写真

「でも、完成見学会で説明を受けつつ、あちこち見たり・あれこれ聞いたりするのは難しそう……。」そうお考えの方へ、次の項目から完成見学会で聞いておきたい5つのポイント・チェックすべき5つのポイントをご紹介します!

3.完成見学会で聞いておきたい5つのポイント

質問①土地サイズ・建物の大きさ・家族構成について

メジャーで計測するイメージ

元々の土地の広さはいかほどか、建物の大きさはどの程度か、完成見学会に同行しているハウスメーカーのスタッフに質問してみましょう! ご自身が検討している土地の広さ・注文住宅のサイズ感を、比較しながらイメージすることが叶います。

5人住まいと3人住まいのイラスト

加えて、完成見学会で視察する注文住宅に、何人で住むのかも一緒に聞いておくと◎注文住宅で家づくりを行う際、部屋数や間取りの参考となります。

質問②こだわりのポイントを、どう実現させたのか

建売住宅と分譲マンションと注文住宅のイラスト

建売住宅(たてうりじゅうたく)や分譲マンションとは違い、あらゆる仕様を自由にオーダーしていく注文住宅。完成した注文住宅の数だけ、オーナーさんそれぞれの想いが込められています。そんな注文住宅で「こだわったポイントはどこなのか? そのこだわりを実現するために何をしたのか?」を、どんどん質問してみましょう!

完成見学会で見るポイントを考える家族

デザインや色味・素材といった 見て分かりやすい箇所から、質問して初めて分かる動線込みでの間取り・家具の配置まで意識した設計になっているケースも! さらに、理想の暮らしを注文住宅へどう反映させたのか思い描くイメージをハウスメーカーと共有した方法など……。完成見学会にて、実際の住まいを見ながらヒアリングすると、ご自身の家づくりに役立つでしょう。

質問③設計上、工夫したポイント・変更したポイントはあるか

ハウスメーカーから設計の提案を受ける様子

注文住宅での家づくりにおいて、ご自身・ご家族の希望を叶えるのは大前提。しかし設計上 実現が難しい場合は、工夫可能なポイントや代替案を提示してくれる……。そんな、ハウスメーカーの設計力・提案力を知るには、こちらの質問が最適だと言えます。

パントリールームを壁面タイプのパントリーに変更した画像

例えば、「食品や調理器具が置ける小部屋タイプのパントリーが欲しい」といった当初の希望が、間取りを煮詰める内にパントリー用のスペース確保が難しくなった……。そんな時、キッチンの壁に作り付けの棚を作り、壁面タイプのパントリーに変更するといった工夫が採用されたケースがあります。

2階の主寝室と1階の子供部屋を入れ替えた間取り図

また「子ども部屋は1階へ、夫婦の主寝室は2階に置きたい」といったスタートから「逆に主寝室を1階へ子ども部屋を2階へ設計し、年をとっても過ごしやすい間取りへ」……と、ハウスメーカー側から提案があっパターンも!

ハウスメーカーの担当者と話して信頼性を見極める写真

マイホームは一生に1度の大きな買い物。さらに注文住宅で家を建てた後も、アフターサービスや保証など、ハウスメーカーとの関係は続きます。完成見学会を開催しているハウスメーカーは信用に値するのか担当しているスタッフの回答に誠実さはあるのか、この質問で見極めましょう!

質問④総費用・予算の割り振り、標準仕様とオプション仕様について

建築総予算をイメージしたお金の写真

家づくりにかかった総費用、予算を費やした箇所・あるいは削った箇所を、理由と共にヒアリングしてみましょう。予算配分や、予算プランニングのお手本になる可能性大です。加えて、標準仕様とオプション仕様についても、ハウスメーカーへ質問しておくと安心です。

注文住宅の標準仕様の写真

ドアや窓といった建具(たてぐ)、水回りの設備、床や壁の素材など……。これら一戸建てに必要なアレコレは、特に希望が無ければ、ハウスメーカー推奨の品々で揃えられます。これを、標準仕様と呼びます。

注文住宅のオプション仕様の写真

オプション仕様は、太陽光発電や床暖房、タイルを用いた外壁や吹き抜け、造作(ぞうさく)と呼ばれるオーダーメイドのカウンターや棚などが該当します。完成見学会にて、「おしゃれで機能的なキッチン!」「開放的なウッドデッキが気持ち良い!」と感銘を受けたは良いものの、それらがオプション仕様だった場合、後々の予算プランニングに響くケースも……!

標準仕様とオプション仕様を比較する画像

ハウスメーカーごとに標準仕様・オプション仕様は異なるため、ハウスメーカー各社の比較検討に役立つのはもちろん、ハウスメーカーの提案力や設計力を把握するのにも有効です。

質問⑤耐震性能・断熱性能・気密性能について

断熱性能で暑い・寒いの画像

夢のマイホームで必ず押さえておきたいのが、地震に対する備えと、暮らしやすさを左右する断熱性能・気密性能。完成見学会で必ず、ハウスメーカー担当者へ質問するようにしましょう! なお、これらは全て一定の基準が設けてあります。

耐震投球を説明する図

住まいの耐震性能は、耐震等級(たいしんとうきゅう)と呼ばれる3つの等級で表されます。等級1は、建築基準法が定める最低限レベルのため、等級2以上をスタンダードにしているハウスメーカーを選ぶと◎加えて、地震の揺れを吸収する制振(せいしん)や、地震の揺れを受け流す免振(めんしん)も追加可能か、聞いてみるのもオススメです!

断熱性能を表すUa値の説明図

夏の暑さ・冬の寒さに対抗する断熱性能は、Ua値(ユーエーち)と称される、住まいから逃げ出す熱の平均値で表すことが出来ます。Ua値は、0.46以下が高断熱の家です。ハウスメーカーごとに掲げるUa値の基準が、標準仕様なのかも必ず確認するようにしましょう。

気密性を説明するC値の説明図

気密性能は、家全体のスキマを示すC値(シーち)で表されます。C値1.0以下が、高気密住宅と呼べるでしょう。スキマを減らした家は、断熱効果を向上させ冷暖房効率も高めます。ハウスメーカーのスタッフに、これまで建設した注文住宅の、C値平均を聞いてみると参考になりますよ!

4.完成見学会でチェックすべき5つのポイント

チェックポイント①外との気温差

住宅の外と中で気温差があることに驚く写真

断熱性能・気密性能が高い注文住宅だと、外と室内で気温差を感じることが出来ます。エアコンなどの空調が効いている完成見学会の場合、設定温度や空調家電の台数をチェックすると、断熱性能・気密性能のレベルを推し量れます! ハウスメーカー側が掲げる、断熱性能目安・気密性能目安とギャップがないか、必ず確認しましょう。

チェックポイント②各部屋の広さ・日当たり

家具設置をイメージする画像

各部屋の広さを把握するには、注意が必要です。注文住宅引渡し前に行われる完成見学会では、家具・家電の設置がありません。そのため、間取り図や説明よりも広く感じてしまいます。ソファーやベッドなどの大物家具、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電置いた時をイメージしながら、確認すると◎

日当たりを確認する写真

加えて、日当たりの良し悪しも要確認です! 特に、家族が集まるリビングやダイニングは、南向き・西向きだと、夏場の暑さ・太陽の眩しさ・太陽光による家具・床の傷みが心配されます。日光を遮る工夫が施されているのか、窓から伝わる太陽熱の対策が行われているのか、しっかりチェックしましょう。また吹き抜けがある注文住宅の場合、光の射し込み具合も参考になりますよ♪

チェックポイント③内装の仕上げ

壁紙や壁、フローリング等内装のチェック画像

丁寧な仕事ぶりは、細かな部分に現れます。壁紙(クロス)に剥がれは無いか、床・フローリングに浮きは無いか、塗り壁や漆喰(しっくい)に軍手の跡など無いか、壁とフローリングの間(巾木:はばき)にスキマは無いか……。詳しくチェックしましょう!

部屋の間の段差を確認する画像

また、部屋と部屋の間・部屋と廊下の間など、段差の有無も確認しましょう。安心して子育てをしたい、お掃除ロボットを活躍させたい、老後も見すえた住まいにしたい……。オーナーさんのそんな要望を反映しているのなら、床の段差が極力無い、バリアフリーな注文住宅となっているはずです。

チェックポイント④生活動線・家事動線

廊下の広さ、階段の高さ、コンセントの位置をチェックする画像

廊下の広さコンセントの位置階段の昇り降りのしやすさなど、小さな部分ではありますが、これらが注文住宅での暮らしやすさに繋がって参ります。廊下は人とすれ違っても余裕がある幅か……。コンセントの位置はスタンダードな足元以外に無いか……。階段の角度は急すぎないか踏板(ふみいた/足を乗せる場所)に余裕はあるか……。実際に生活しているつもりで、1つずつチェックしましょう。

家事動線をチェックする図

また料理に洗濯・掃除など、毎日の家事を想像しながら、各部屋を行き来することも重要です。キッチンから洗濯機置き場までのアクセスのしやすさ、作り付け収納の数・広さ・手の届きやすさ、ドアは引き戸なのか開き戸なのか……。いずれも、家事動線に密接に関わります。ご自身の注文住宅にも取り入れたいアイデアが、たくさん見つかるかもしれません。

チェックポイント⑤外周り・外からの影響

外構のチェックをする画像

玄関周辺や駐車場はもちろん、庭木や塀・フェンスなど参考にしたいポイントが多い、注文住宅の外周り。デザインはもとより、外壁などに傷・汚れは無いか、隣の家から見えにくい設計になっているのか、しっかりチェックしましょう!

昔の木造住宅と今の木造住宅の比較

また、室内から外への音漏れも要確認です。スキマの少ない高気密住宅は、木造建てと言えども生活音の漏れ出しを抑えます。室内からの音漏れが気にならない住まいは、外から入り込む、車や風の音を抑える効果も!

5.完成見学会に行くまでの流れ

■完成見学会の予約

スマートフォンで完成見学会の予約をする画像

モデルハウスとは違い、完成見学会は予約制なことがほとんどです。加えて、住まいのコンセプトも注文住宅ごとにそれぞれ。参考に出来そうな完成見学会開催の情報に巡り合えたら、好機を逃さず予約しましょう♪ハウスメーカーによっては、予約特典が貰える嬉しいケースも!

■質問リストの用意

完成見学会のチェックリストメモの写真

完成見学会は、1時間ほどを目安に開催されます。そのため、気になる場所を見つつ その都度質問するスタイルだと、見学も質問も消化不良に終わる可能性大! 先述の「完成見学会で聞いておきたい5つのポイント」を参考に、質問リストを作っておくと、慌てることなく見学・質問出来ますよ!

■持ち物チェック

持ち物としてメジャー持参を促す画像

ヒアリングした内容を書き留めるメモ・筆記用具はもちろん、メジャーの持参もオススメです。キッチンや洗面台の高さを計測したり、廊下や階段の幅を測ったりなど、具体的な数字がご自身の家づくりに後々役立ちます。金属製のメジャーだと床や壁を傷つけてしまう恐れがあるため、プラスチック製・布製がベターでしょう。

持参品としてスリッパと手袋の写真

また、素足・素手での完成見学会参加はご法度! オーナーさんへ引渡し前の注文住宅が、完成見学会によって汚れや傷を負ってしまっては元も子もありません。スリッパ・手袋を持参するか、現地での貸し出しがあるかハウスメーカーに確認しておくと安心です。

■撮影可否の確認

スマホ撮影禁止の画像

「完成見学会は学びが多いから写真も撮っておきたい!」 とお考えの方も、少なくありません。しかし、注文住宅のオーナーさん・ハウスメーカーによっては、撮影NGなケースもあるため、前もっての問い合わせが賢明でしょう。

撮影時は人物を入れて撮影することを説明した図

撮影OKな完成見学会ならば、数値だけでは分かりにくい場所で、人物を入れて写真を撮るのがオススメ! 奥行き・サイズ感が、人物との比較によりハッキリしますので、家づくりの糧になること間違いナシです♪

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💡モデルハウスと完成見学会の違いは?
☑モデルハウスはハウスメーカーが建てた見学用の家。完成見学会の家は依頼主がいるオーダーメイドの家。

💡完成見学会に行くメリットは?
☑土地・環境・家族構成・ライフスタイル・こだわり・予算を反映させた、リアルな注文住宅を見て・聞いて・実感出来る

💡完成見学会の質問ポイント5つ
☑土地・建物の大きさ・家族構成
☑こだわりを どう実現させたのか?
☑設計上 工夫したポイント・変更したポイント
☑総費用・予算の割り振り、標準仕様とオプション仕様
☑耐震性能・断熱性能・気密性能について

💡完成見学会でチェックすべき5つのポイント
☑外との気温差
☑各部屋の広さ・日当たり
☑内装の仕上げ
☑生活動線・家事動線を意識し各部屋を行き来する
☑外周り・外からの影響

💡完成見学会に行くまでの流れは?
☑予約・撮影可否を確認、質問リストと持ち物を用意して、完成見学会へGO!

今回のまとめ 今回のまとめ

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津田 洋平(一級建築士)
監修者

津田 洋平(一級建築士)

悠悠ホーム株式会社 建築プランナー

家は、お客様にとっては人生最大のお買い物。
建築プランナーの仕事はそんなマイホームに託すお客様の「夢」を図面化すること。
打合せの際には、建築士としてのプロの目と、住む人の目線に立って考えることを大切にしています。
満足いただけるよう一軒一軒が真剣勝負だと思って、ご提案とご説明を尽くすことを心掛けています。

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