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2022.05.14

【注文住宅30坪の間取り】実例とポイントをご紹介!【一級建築士監修】

注文住宅の30坪の間取り実例解説記事のイメージ画像

「注文住宅で憧れのマイホームを建てたい!」……そう思い立った時、必要な土地の広さが上手にイメージ出来なかったり、人数に合わせた最適な間取り設計に苦慮する方、多くいらっしゃるかと思います。

今回は30坪の家をベースに、必要となる土地の広さ・何人で住めるのか・どういった間取りが実現可能か・間取りの構成ポイントを、詳しく解説してまいります!
家づくりについて知識を深めたい方も、間取りのプランニングにお悩みの方も、ぜひご参考下さい。

1.延べ床面積30坪の家とは?

延床面積30坪の家とは?をイメージした画像

まず、延べ床面積(のべゆかめんせき)とは、注文住宅各階の床面積を合わせたもの。実際に住める広さだと言えますね。

延べ床面積30坪を、畳の枚数に換算すると約60枚、平米(へいべい)だと約99.3㎡となります。1人暮らし用のワンルームの場合 20㎡~30㎡が主流となるため、それの3倍~5倍をイメージいただくと、しっくり来るかと思います!

💡ワンポイント: 一戸建ての延べ床面積、平均ってどのくらい?

戸建て住宅の面積 全国平均(2021年)

戸建てタイプ 延べ床面積 面積換算 畳換算(目安)
注文住宅 37.63坪 124.4㎡ 80.36畳
土地付き注文住宅 33.61坪 111.1㎡ 71.77畳
建売住宅 30.58坪 101.1㎡ 65.3畳

住宅金融支援機構が発行している「フラット35利用者調査(2021年)」によると、30坪以上~40坪弱の延べ床面積が、多数派となっているようです。

1-1.どんな間取りになる?何人で住める?

注文住宅30坪の間取り図が沢山ある図

延べ床面積30坪の注文住宅の場合、3LDK~4LDKの間取りに向いています。

LDKとは リビング(L)・ダイニング(D)・キッチン(K)を指し、3LDKならばLDK+3つの個室、4LDKならばLDK+4つの個室で構成されています。3LDKなら3人、4LDKでしたら4人で住まうこととなりますね!
なお、書斎や趣味部屋・家事室など「寝起きに適さない部屋」は1部屋と数えず、サービスルーム(S)と表記されます。

1-2.必要な土地の広さは?

土地の広さをイメージした建築前の土地の写真

お住まいの都道府県・地域にもよりますが、一般的な住宅地は「建ぺい率60%・容積率200%」あるいは「建ぺい率40%・容積率60%」がスタンダード。では、これらを「延べ床面積30坪の家を建てる」と考えた場合、はたして何坪・何㎡必要なのでしょうか?

延べ床面積30坪 必要な坪数 平米換算(㎡)

建ぺい率60%
容積率200%

15坪 49.59㎡

建ぺい率40%
容積率60%

50坪 165.289㎡

広い土地が必要な平屋は厳しそう……また、設備と部屋数が入用な 二世帯住宅も実現が難しそうですね。2階建てや3階建ての住まいが、現実的だと考えます。

💡ワンポイント: 今さら聞けない! 建ぺい率・容積率って?

建ぺい率と容積率を説明したイラスト

建ぺい率(けんぺいりつ)・容積率(ようせきりつ)、いずれも 建物を作る際に関わる建築基準法です。

建ぺい率をザックリ解説すると「その土地に対してどの程度の広さの家を建てられるか?」を示した数値。計算方法は「建築面積(建物を真上から見たときの面積)㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 建ぺい率(%) 」となります。

容積率は「その土地に建てることの出来る、延べ床面積(のべゆかめんせき)の割合」を指します。容積率の計算方法は「延べ床面積㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 容積率(%) 」となります。

2.延べ床面積30坪の間取り6選

いよいよ本題! 実例をもとに、30坪の注文住宅間取りをご紹介します!

2-1.子育て世帯にピッタリ! 4LDKの間取り

子育て世代に最適な30坪の注文住宅の1階と2階の間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 30.99坪 102.47㎡
1階 16.09坪 53.20㎡
2階 14.90坪 49.27㎡

30坪の注文住宅で 1番人気の間取りといえば、4LDK。

30坪の注文住宅の2階の子供部屋と主寝室の間取り図

2階はプライベートなスペースとして、お子さんたちとご夫婦の寝室をそれぞれ設計。また書斎は、在宅ワーク・テレワークの場としても利用可能です! なお、書斎は寝起きが出来ない部屋のため、居室としてカウントしません。

30坪の注文住宅の1階和室の間取り図

1階には和室を作り、4つめの部屋としています。お子さんが小さい時の遊び場所として、ゲストの滞在スペースとして……用途に合わせて活用できます♪

2-2.空間を広く見せるリビング階段のある間取り

30坪で空間を広く見せるリビング階段のある間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 29.05坪 96.02㎡
1階 16.34坪 54.00㎡
2階 12.71坪 42.02㎡

2階建て以上の一戸建てには、階段がつきもの。しかし 実はこの階段、作るには最低でも1坪(3.31 ㎡)のスペースが必要なんです! 

延べ床面積30坪の内、1坪を階段に割くと当然、その分の居住空間は減ってしまいます……。かと言って 階段のスペースを減らしたいがために、急な勾配・段差のキツい階段にすると、暮らしにくさに繋がりかねません。

リビング階段が吹き抜けになっている1階と2階の間取り図

限られた土地を最大限活かすポイントは……リビング階段! リビング階段とは その名の通り、リビング内に階段を設けた間取りを意味します。階段を独立させるのではなく、リビングの中に作るため省スペースに。

リビングに設置されたスケルトン階段の写真

さらに、階段のデザインも重要です! 階段の壁を無くしたり、ステップと骨組みだけで作られたスケルトン階段を用いると、圧迫感が少なくなりますよ♪

2-3.動線がポイント! 家事ラク間取り

30坪の注文住宅で家事を楽にする間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 28.05坪 92.73㎡
1階 16.02坪 52.99㎡
2階 12.02坪 39.74㎡

せっかくの注文住宅なら、生活しやすい間取りにしたいもの。延べ床面積30坪で、家事動線を意識した間取りにしてみませんか?

キッチンと洗面脱衣所が隣接して料理と選択が同時進行できる間取り図

こちらの間取りは、キッチンと洗面脱衣所(洗濯機置き場)が隣接しているため、お料理と洗濯を同時進行できます。 さらにポイントとなるのが勝手口。キッチン横に勝手口を作ると、生鮮食品を含めた買い出し品を、直接運び入れることが出来ちゃいます♪

また、洗濯や炊事だけでなく掃除のしやすさもポイントです!

トイレを1か所に絞りトイレ掃除の手間を減らす間取り図

トイレをあえて1階の1か所のみに絞り、トイレ掃除の手間を減らします。トイレットペーパーなどの消耗品も、わざわざ2階に常備する必要がありません。それに加え2階へ上がった先のホールを狭くし、各部屋へアクセス良くしました。ホールにコンセントを設ければ、それぞれの部屋・階段への掃除機がけもスムーズに!

2-4.収納がたっぷりある間取り

30坪の注文住宅で収納がたっぷりある間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 30.33坪 100.30㎡
1階 17.81坪 58.90㎡
2階 12.52坪 41.40㎡

各部屋の広さを優先して30坪の注文住宅をオーダー! しかし、後から入れた収納家具によって窮屈に感じる部屋に……。入居当初は スッキリとした家だったのに、年月が重なるにつれモノが多い住まいになってしまった……。
そんな後悔を生まないためには、1階・2階ともに、収納をたっぷり備えた間取りがオススメです!

シューズクロークとファミリークローゼットを設置した間取り図

1階には、玄関脇にシューズクロークを用意。靴は当然、傘やレインコートといった雨具、お子さんの外遊びセットの収納も出来ちゃいます♪
また、ファミリークローゼットもポイントの1つ。掃除用品はもちろん、電球や懐中電灯などの細々とした備品、じゅうたん・ブランケットといった寒い時期のみ活躍するグッズなど……。共有のファミリークローゼットで管理・収納することで、リビングも各個室も、家中スッキリした印象をキープ出来ます!

2階の個室それぞれにクローゼットを完備した図面

いっぽう2階の個室には、それぞれクローゼットを完備。ご夫婦の寝室にはウォークインクローゼットを作ると、2人分の服を通年収納でき、衣替えの面倒な手間から解放されますよ!

2-5.デッドスペースを活用した間取り

デッドスペースを活用した間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 29.30坪 96.88㎡
1階 14.40坪 47.61㎡
2階 14.90坪 49.27㎡

デッドスペースとは、利用が難しい空間のことを指します。可能な限り減らしたいデッドスペースですが、三角屋根や勾配がキツい屋根の場合、屋根の下にどうしても中途半端なスキマが出来てしまいます。
注文住宅の醍醐味である自由度の高い間取りで、デッドスペースも活用しましょう!

注文住宅の三角屋根の先端を示した写真

屋根下のデッドスペースに小屋裏収スペースを作った図面

屋根の下のスキマは、小屋裏(こやうら)収納・屋根裏部屋・ロフトなどを作ると、有効活用出来ます! お子さんの遊び場のほか、秘密基地の様なプライベート空間にも最適です。

屋根のロフトや小屋裏部屋をプライベート空間として活用する写真

なお、屋根裏・ロフトともにハシゴを用いた上り下りとなるため、収納場所としての利用はコツが必要! 一人で上げ下ろしが出来ない、重たい品の収納は避けるのがベターです。スーツケース、クリスマスツリー、扇風機をはじめとした季節家電など「使うタイミングが限られた かさばる品々」を収納するのがポイントだと言えます!

2-6.広々リビングで開放感のある間取り

広々リビングで解放感のある間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 29.59坪 97.86㎡
1階 17.07坪 56.46㎡
2階 12.52坪 41.40㎡

せっかく注文住宅でマイホームを建てるなら、おしゃれで開放感のある家にしたい……。そんな要望を叶えるには、吹き抜けのある広々リビングを備えた間取りがイチ押しです!

解放感の良い例と悪い例を比較した写真

開放感を演出するには、吹き抜けを作り上方向へ抜け感を持たせるだけでなく、壁の数・窓の位置も重要なポイント。視覚的な遮りを減らすために、 リビングの壁は出来るだけ少なくしましょう。また、窓もリビングだけでなくダイニングキッチン(DK)側にも作ると より明るく開けた印象に!

3.延べ床面積30坪に希望条件を盛り込むには?

マンションやアパート、建売住宅(たてうりじゅうたく)での暮らしに比べ、間取りを自在にオーダー出来る注文住宅。人気のオプションやこだわりなど、希望条件を盛り込んだ間取りは実現可能なのか、実例をベースに解説いたします!

3-1.パントリーとランドリールームが欲しい時は?

パントリーとランドリールームの写真

注文住宅で人気のオプションである、パントリーとランドリールーム。パントリーは日用品や食料の収納場所として。ランドリールームは「洗う・干す・アイロンがけ・たたむ」全てを行える家事部屋となります。

個室を1つ削ってパントリーとランドリールームを作った図面
3LDK ㎡(平米)
合計 28.54坪 94.39㎡
1階 15.27坪 50.51㎡
2階 13.27坪 43.88㎡

延べ床面積30坪で パントリー・ランドリールームを作るには、個室を1つ削った3LDKの間取りにするのがポイント! 無理に4LDKにしてしまうと、各個室・リビングが窮屈になったり、せっかくのパントリー・ランドリールームが 手狭になる恐れがあります。

3-2.ウッドデッキとバルコニー、両方欲しい時は?

ウッドデッキとバルコニーの写真

一戸建てのマイホームを作るならば、ウッドデッキやバルコニーも欲しいところ。
実は ウッドデッキ・バルコニーともに、延べ床面積には含まれないことがほとんどなんです! ウッドデッキは屋外かつ屋根がないこと、バルコニーは突き出る床部分が2m以下だと、延べ床面積としてカウントされません。

ウッドデッキやバルコニーが延べ床面積に含まれない条件を図解した写真

……とは言っても、4LDKの間取りで、強引にウッドデッキ・バルコニーを作ってしまうと 窮屈になってしまう可能性大。個室を1つ削り、3LDKの間取りにするのがオススメです!

ウッドデッキとバルコニーを設置した図面
3LDK ㎡(平米)
合計 28.05坪 92.73㎡
1階 14.53坪 48.02㎡
2階 13.52坪 44.71㎡

こちらの間取りは、1階のリビングそばに広々としたウッドデッキを作り、開放感をアップさせています。ウッドデッキで洗濯物を干したり、第2のリビングとして活用するのも◎ また、ご夫婦の寝室にバルコニーを作って、日当たりも見晴らしも良く! 布団干しが出来るのもポイントです♪

3-3.五人以上で住みたいときは?

5人以上で住む場合の間取り図
4LDK ㎡(平米)
合計 29.91坪 98.90㎡
1階 17.58坪 58.12㎡
2階 12.33坪 40.78㎡

延べ床面積30坪の注文住宅は、3~4名での暮らしが理想的。しかし、間取り次第で5人以上も居住可能です!
ポイントは、間仕切り(まじきり)の活用。こちらの間取りは、子供部屋と畳スペースに間仕切りを備え付けており、最大6名ほどまで暮らせます。

子供部屋を間仕切りで3つに分けた間取り図

まずは2階の子供部屋から。間仕切り扉・もしくは家具などで仕切ると、最大3つの個室が実現可能です! 
他にも、2段ベットを用いて1つの大部屋にしたり……進学する子が家を出たら 部屋の広さを変えたり……。兄弟姉妹の年齢差・性別によって、臨機応変に部屋を活用することが叶いますよ!

間仕切りを付けた和室の間取り図

また1階には同じく、間仕切り扉をつけた和室を設けると◎ 和室とリビングの間は、段差を極力なくすことで、ご年配の方も暮らしやすい個室となります。

1階のキッチン横カウンターで勉強する子供たちの写真

さらに、1階のキッチン横にカウンターを作り、お子さん達のスタディスペースとしました。これにより、自室にこもり切りではなく家族とコミュニケーションを取りながら、宿題や課題に取り組める環境に!

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30坪の注文住宅、間取りのポイント

☑延べ床面積30坪に必要な土地は15坪以上
☑30坪の注文住宅は、3~4人で住むのがオススメ
☑間仕切りを活用すれば5人以上も可能
☑注文住宅30坪の間取りは4LDKが人気!
☑3LDKにすればランドリールームやウッドデッキも視野に
☑広く見せるには「リビング階段」「吹き抜け」「壁を減らす」「対角線の窓」
☑家事ラクな家を目指すなら「キッチン」「洗濯」「掃除」の動線を優先
☑デッドスペースは屋根裏・ロフトで解消
☑収納を重要視すると散らかりにくい注文住宅に

今回のまとめ 今回のまとめ

※家づくりにおいて大切なのは「理想の間取りプラン」をかためること。
「自分たちの理想を形にしたらどんな家になるの?」
「なんとなくの希望はあるものの、具体的な間取りが想像できない」
という方は、プロの設計士が理想の間取りを提案してくれる新サービスを活用しましょう!

(※福岡・佐賀・熊本エリアに建築をご検討中の方限定)

 

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津田 洋平(一級建築士)
監修者

津田 洋平(一級建築士)

悠悠ホーム株式会社 建築プランナー

家は、お客様にとっては人生最大のお買い物。
建築プランナーの仕事はそんなマイホームに託すお客様の「夢」を図面化すること。
打合せの際には、建築士としてのプロの目と、住む人の目線に立って考えることを大切にしています。
満足いただけるよう一軒一軒が真剣勝負だと思って、ご提案とご説明を尽くすことを心掛けています。

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