【平屋35坪～40坪】注文住宅の間取り実例を解説【3LDK・4LDK・5LDK】

家事の効率化が行いやすく、年齢を重ねても暮らしやすい平屋。注文住宅でも、平屋建てをオーダーする方が増えつつある今日この頃ですが、ライフスタイルや家族の希望を反映させた間取り設計に苦労する方も少なくありません。
今回は、35坪~40坪を目安にした、平屋の間取り実例をご案内! 3LDK・4LDK・5LDKそれぞれ2つずつ、間取りのポイントと共に詳しく解説致します。注文住宅で平屋を検討中の方も、平屋の間取りプランニングにお悩みの方も、ぜひご参考下さい♪

1.【基礎知識】35坪～40坪の平屋とは?必要な土地の広さって?

■35坪～40坪の平屋ってどのくらいの広さ?

実際に住む広さとなる延べ床(のべゆか)面積で換算すると、35坪は畳75枚、40坪は畳85枚ほど。平米(へいべい)だと、35坪は約115.7㎡(平方メートル)、40坪は132.2㎡(平方メートル)となります。なお、住宅金融支援機構が発行している「フラット35利用者調査(2020年)」によると、注文住宅の延床面積は30坪～40坪弱が、多数派となっているようです。

■35坪～40坪の平屋に必要な土地の広さとは?

お住まいの地域にもよりますが、一般的な住宅地で定められているルールは「建ぺい率60％・容積率200％」あるいは「建ぺい率40％・容積率60％」。こちらの条件で「延べ床面積35坪の平屋」「延べ床面積40坪の平屋」を建てる場合、必要な土地の広さは次の通りとなります。

延べ床面積35坪の平屋	必要な坪数	平米換算(㎡)
建ぺい率60％容積率200％	58坪	191.74㎡
建ぺい率40%容積率60％	87坪	287.6㎡

延べ床面積40坪の平屋	必要な坪数	平米換算(㎡)
建ぺい率60％容積率200％	67坪	221.49㎡
建ぺい率40%容積率60％	100坪	330.58㎡

土地探しの参考として、ぜひお役立てください♪

💡ワンポイント： 今さら聞けない! 建ぺい率・容積率って?

建ぺい率(けんぺいりつ)・容積率(ようせきりつ)とは、建物を建てる際に関わる建築基準法です。

建ぺい率をザックリ説明すると「その土地に対してどの程度の広さの家を建てられるか？」を示した数値です。計算方法は「建築面積(建物を真上から見たときの面積)㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 建ぺい率(%) 」となります。

また、容積率は「その土地に建てることの出来る、延べ床面積(のべゆかめんせき)の割合」を指します。容積率の計算方法は「延べ床面積㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 容積率(%) 」となります。

※「延べ床面積」とは、建物各階の床面積の合計のこと。

2.35坪～40坪の平屋注文住宅 間取り実例～3LDK編～

3人暮らしにちょうど良い、3LDKの注文住宅 平屋間取りを2つご紹介します!

2-1.仕事も勉強もはかどる平屋3LDK間取り

こちらの平屋間取りは、書斎に加え、ダイニングテーブルの横にカウンターを配置。テレワークスペース・スタディスペースとしています! いずれもコンセントを多めに設けると、パソコンやタブレット・スマートフォンの充電も簡単に行えますよ♪

なお、集中して過ごせる書斎にしたいならば、設計時にエアコン配管用の穴と、防音性の高い作りを注文住宅でオーダーすると◎長時間過ごしても暑さ・寒さに影響されず、オンラインミーティングも快適に出来る書斎になります! またダイニングテーブル横のカウンターは、ミシンなどの針仕事、ちょっとした書き物など、マルチスペースとしても重宝するでしょう!

2-2.土間のある平屋3LDK間取り

玄関スペースの一部となる土間。コンクリートを流し込んだり、タイルで仕上げたり……。土間の仕様は様々ですが、床が無く靴のまま出入りOKなため、注文住宅でのオーダーも増えつつあります。こちらの平屋間取りは、広々とした土間を作り、さらに土間からそのままアクセス可能な収納も設計しました。

土間はペットやお子さんの遊び場として、あるいは自転車・ベビーカー置き場としても活用出来ます。また、土間収納はシューズクロークとしての利用のほか、アウトドア用品やキャンプギア・ゴルフバック置き場にしても◎お庭がある注文住宅ならば、ガーデニング用品を置いても良いでしょう。土間ひとつで、他には無いオンリーワンな平屋となりますよ!

3.35坪～40坪の平屋注文住宅 間取り実例～4LDK編～

4人住まいに最適な、4LDKの注文住宅 平屋間取りを2つご紹介します!

3-1.パントリーが嬉しい平屋4LDK間取り

パントリーとは、食料品をストックしたり、キッチン用品・日用品を保管するのに便利な収納スペースのこと。こちらのように、キッチンそばに小部屋タイプのパントリーを設けた間取りは、注文住宅でも人気のオーダーとなっております。

週末に買い出しした食品を貯蔵したり……。ストッカーを置いて、冷凍食品を保管したり……。キッチンペーパーや洗剤など、かさばる日用品を収納する場として……。普段は使わない、ミキサーやホットプレートなどのキッチン家電置き場として……。パントリーがあれば、毎日のお料理作りも よりスムーズに取り組めることでしょう!

3-2.回遊動線のある平屋4LDK間取り

回遊動線とは、行き止まりを無くしたグルグルと回れる動線設計を指します。こちらの平屋間取りは、洗面脱衣所~ランドリールーム~ファミリークローゼットに回遊動線を取り入れ、スムーズな洗濯・衣類収納を実現しました。注文住宅ならではの自由設計で、毎日の家事も円滑に♪

脱衣所に集まった洗濯物を、お隣のランドリールームの洗濯機へ……。洗濯後は、そのままランドリールームで部屋干し……。乾かした服は、お隣のファミリークローゼットへ……。毎日使用するタオル類やパジャマ、かさばるシーツやバスマットも、流れるような動線で洗濯・収納可能にしています!

4.35坪～40坪の平屋注文住宅 間取り実例～5LDK編～

5人以上で暮らすのにピッタリな、5LDKの注文住宅 平屋間取りを2つご紹介します!

4-1.ウッドデッキが気持ち良い平屋5LDK間取り

こちらの平屋間取りは、ウッドデッキを贅沢に2か所設けています。平屋で心配される採光を確保しつつ、キッチン~ダイニング~リビングと、ご家族が集う場を日当たり・開放感に溢れた環境に!

ウッドデッキをリラックススペースにするのも良し、ベランピングや子ども用プールを置いておうちレジャーの場にするも良し、バーベキューやガーデンパーティーを開催するのも良し……。注文住宅ならではのウッドデッキは、生活のクオリティを格段に上げてくれることでしょう!

4-2.二世帯同居も可能な平屋5LDK間取り

ご自身のご両親 あるいは義実家の親御さんと、注文住宅の一戸建てで暮らすケースも少なくありません。こちらの平屋間取りは、二世帯同居も可能な作りとなっています。玄関そばに作ったお部屋を広めに設計し、トイレも置いて、親御さんのお部屋としています。さらに、お子さん用のお部屋との間には和室を作り、足音や話し声を響きにくくしました。

リビングやお風呂場は共有しつつも、お互いのプライバシーを保った間取りは、介護も視野に入れた同居を実現! 加えて、部屋間の段差を減らしたり ドアを引き戸にするなど、バリアフリーをもっと追求しても◎

💡ワンポイント：日当たりの良い平屋にするには?

2階建て・3階建ての場合は上階からの日差しを期待出来ますが、1階のみで構成される平屋では、どうしても日当たり面が心配……。そんな不安を払拭するには、間取りや天井の仕様にこだわりましょう!

コの字・ロの字といった間取りは、いずれも中庭を囲うような作りをしており日当たり良好! また天井は、勾配天井(こうばいてんじょう)と呼ばれる、屋根の傾きに合わせた斜めの天井を採用すると良いでしょう! 高い位置への窓設置に加え、開放感も与えてくれますよ♪

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