【30坪以下】コンパクトハウスの間取り解説【注文住宅のプロ監修】

コンパクトハウス=小さくて部屋数も少ない家……というイメージは大間違い! 限られたコンパクトな土地であっても、間取り次第で3LDK・4LDKの注文住宅も実現可能なんです。

今回は、30坪以下のコンパクトハウス間取りを6つご紹介。3LDK・4LDK それぞれ3つずつ、特徴と共に解説いたします。「老後も見すえて、都市部の小さめの土地に注文住宅を建てたい」「コンパクトハウスでも、設備や内装が充実した住まいにしたい」とお考えの方、ぜひご参考ください♪

1.【基礎知識】コンパクトハウスってどんな家?

コンパクトハウスとは一般的に、延べ床面積30坪以下の一戸建を指します。延べ床面積30坪以下となると、注文住宅を建てる土地のサイズも、当然小さくなります。そのため、エリア次第では土地代を抑える効果も期待出来ます!

さらに 土地のサイズが小さいと、固定資産税・都市計画税の軽減も見込めます。具体的には、60.5坪(200㎡/平方メートル)以下の「小規模住宅用地」と呼ばれる住宅地が、対象です。住み続けることで発生する税金まで抑えられるのは、コンパクトハウスならではのメリットだと言えますね♪

💡ワンポイント：30坪以下のコンパクトハウス、必要な土地の広さは?

お住まいの都道府県・地域にもよりますが、住宅地は「建ぺい率60％・容積率200％」あるいは「建ぺい率40％・容積率60％」が一般的。こちらの表の通り、30坪の注文住宅だと最低でも15坪～50坪の土地が必要となります。そのため30坪以下の注文住宅だと、より小さな土地でコンパクトハウスの建設が叶うでしょう!

2.【3LDK】ランドリールームがある30坪以下の間取り

1階の浴室・脱衣所に隣接する形で、ランドリールームを設計したこちらの間取り。キッチンからもアクセスしやすい位置取りのため、毎日の家事を円滑にこなせます! 天候も花粉も気にすることなく、ランドリールームでいつでも室内干しが出来ますよ。

また洗濯のスムーズさだけなく、2階の各個室の収納にも注目です。コンパクトハウスの間取りを設計する際、部屋の広さと天秤にかけると、どうしても削られてしまうのが収納……。しかしこちらの間取りでは、ウォークインクローゼットや大きめのクローゼットを各個室に設け、スッキリとした衣類収納を実現しています。

💡ワンポイント：ランドリールームには窓の設計を!

洗濯物は、室温が20℃以上だと乾きやすくなります。そのため、ランドリールームにはコンパクトでも良いので、窓を作っておきましょう! 日光による室温上昇、ひいては湿気によるカビ発生の予防が期待出来ます◎

3.【3LDK】パントリーが便利な30坪以下の間取り

食品保存や調理器具保管に便利な、パントリー。注文住宅の中でも、特にオーダーする方が多い人気のオプションです。こちらのコンパクトハウス間取りは、キッチン奥に小部屋タイプのパントリーを設計しました。

小部屋タイプのパントリーは、抜群の収納力を誇ります! ホットプレートや土鍋などの使用頻度が限られたキッチン家電・調理器具、レトルトや乾物といった常温保存可能な食料品のストック、キッチンペーパーや洗剤といった日用品……。キッチンの収納スペースを圧迫することなく、これらの収納・保管が叶いますよ♪

4.【3LDK】書斎が嬉しい30坪以下の間取り

リモートワークが浸透してきた今日この頃……。リビングや寝室ではなく、専用スペースでメリハリをつけて、在宅勤務したいですよね。こちらのコンパクトハウス間取りは、2階に書斎を設け、快適なリモートワークを実現しています。

より没入感を高めた書斎にしたいならば、エアコン配管用の穴、適切な数のコンセント、防音性の高いつくりを、注文住宅でオーダーするのがオススメ! 長い時間を過ごしても暑さ・寒さに影響されず、オンラインミーティングにも集中出来る書斎になりますよ。

💡ワンポイント：書斎のコンセント、何個作ったら良い?

書斎のコンセントは、デスクより上の位置に1個～2個作ってもらいましょう! コンパクトなデスクなら中央に、広く大きなデスクならば両端に。デスクのサイズに合わせて2口コンセントを設置すると、ケーブル類のゴチャつきを回避出来ます。加えて、エアコンを設置するならば壁への専用コンセントもお忘れなく!

5.【4LDK】開放的なLDKがおしゃれな30坪以下の間取り

ご家族はもちろん、ゲストも滞在するLDK(リビング・ダイニング・キッチン)。居心地の良さと共に、おしゃれさも譲れないですよね。こちらの間取りは、リビングに吹き抜けを設計。上方向へ抜け感を作ることで、コンパクトハウスでも開放的な空間を演出しています。

さらにリビング奥に作った和室は、小上がりにせずフラットにすると、視覚的な奥行きが生まれます! 段差のないフラットな和室は、お掃除がしやすいのも嬉しいポイントですね♪ LDK～和室まで、お掃除ロボットを活躍させるのもオススメです。

6.【4LDK】主寝室が1階にある30坪以下の間取り

注文住宅をはじめとした一戸建てで悩ましいのが、2階の存在。年齢を重ねると2階へ上がることが億劫になり、平屋への建てかえや、マンションへの引っ越しを検討されるご夫婦も少なくありません。そんなライフステージの変化を考慮したのが、こちらのコンパクトハウス間取り。

お子さん達の個室を2階に、1階にご夫婦の寝室を配置した間取りは、注文住宅でも年々オーダーが増えつつあります。ご夫婦の寝室からキッチン・洗面脱衣所へ行き来がしやすいつくりのため、乳幼児のお世話時期も 老後の暮らしもスムーズに……。子育て中も、お子さん達が巣立った後も、暮らしやすい注文住宅となりました。

7.【4LDK】ウッドデッキのある30坪以下の間取り

アパート・マンション暮らしでは、なかなか叶えられないウッドデッキのある暮らし。こちらのコンパクトハウス間取りは、リビング・ダイニングから直接アクセス出来る位置に、ウッドデッキを設計しました。日当たりの良さや開放感に加え、ウッドデッキならではの楽しみも生まれます。

ガーデン家具を並べて第2のリビングにしたり、プランターを置いて家庭菜園を作ったり、遊具や子供用プールを出してお子さんの遊び場にしたり……。ウッドデッキがあることで、注文住宅での暮らしに彩りを与えてくれるでしょう♪

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